納豆は日本の伝統的な食品で、栄養価が高く、健康にも良いとされています。
しかし、納豆は好き嫌いが分かれる食べ物でもあります。特に子どもたちにとっては、臭いや粘りが苦手な場合が多いでしょう。
そこで、今回は給食で納豆が出る地域と出ない地域、そして出ない理由について調べてみました。
給食で納豆が出る地域と出ない地域
全国の小学校の給食で納豆が出る割合はどのくらいでしょうか?
文部科学省の統計などを調べてみたのですが具体的な数字は見つかりませんでした…
ただヤマダフーズさんのアンケートによると、明確に地域の違いが出ている様です。
VOL.5 あなたが通った学校の給食に納豆は出ましたか?昔から納豆を食べる習慣のある東日本や北日本では、給食に納豆が出た都道府県が67%に対し、出なかった都道府県が33%。
一方西日本ではこの割合が逆転。納豆が給食に登場した都道府県が35%、登場しなかった都道府県が65%となっております。
なおアンケートに回答した方の年齢が30〜50代ですので、昨今の給食事情とは異なるかと思います。
こちらのアンケートの結果をみると、北日本と東日本では給食に納豆が出る率が高くて西日本では率が引く、という結果の様です。
引用先のアンケートを見る限り、母数はちょっと少ないかもしれないですが、地域の食習慣がそのまま率に出ている感じに思えます。
給食で納豆が出ない理由
では、なぜ給食で納豆が出ないのでしょうか?地域性以外を考えてみると、主な理由は以下の3つが考えられます。
– 納豆の保存や調理の難しさ
– 納豆の臭いや粘りが周囲に影響する可能性
まず、子どもたちの好みやアレルギーです。
納豆は好き嫌いが分かれる食べ物ですが、嫌いな子どもたちに無理に食べさせることは避けたいという考え方があります。
また、納豆に対するアレルギーを持つ子どもたちもいたりしますよね。
次に、納豆の保存や調理の難しさです。
納豆は発酵食品ですから、温度や湿度によって品質が変わります。そのため、給食センターで大量に保存したり配送したりする際には注意が必要です。
また、納豆を調理する際には、別の器具や容器を使ったり、他の食材と混ざらないようにしたりする必要があります。これらの手間を考えると、給食で納豆を提供することは難しいと言えます。
もちろん密封されたケースに入れたり、中にはスティックタイプの納豆もあったりと創意工夫で突破できる問題でもあります。
最後に、納豆の臭いや粘りが周囲に影響する可能性です。
納豆は独特の臭いや粘りを持っていますが、これらが他の食材や空気に移ってしまうことがあります。
例えば、納豆を混ぜる際に発生する泡や糸が他の皿やテーブルに付着したり、納豆の臭いが教室や廊下に漂ったりすることがあります。
これは…家で食べても発生することですので学校で集団で子ども同士で食べた日には…。
給食で納豆を食べるメリット
以上のように、給食で納豆を出すことには様々な難しさがあります。
しかし、それでも給食で納豆を出すことにはメリットもあります。それは何でしょうか?
– 納豆は日本の伝統的な食文化
– 納豆は子どもたちの味覚や興味を広げる
まず、納豆は栄養価が高く健康に良いです。
納豆は大豆から作られていますから、タンパク質やビタミンB群などの栄養素を多く含んでいます。また、納豆菌によって生成されるナットウキナーゼやポリアミンなどの成分は血液サラサラ効果や腸内環境改善効果などを持っています。
これらは子どもたちの成長や免疫力にも良い影響を与えると考えられます。
次に、納豆は日本の伝統的な食文化です。
納豆は古くから日本人に親しまれてきた発酵食品です。
日本各地には様々な種類や味付けの納豆があります。
これらは日本人の知恵や工夫の賜物です。
給食で納豆を出すことで、子どもたちに日本の伝統的な食文化を伝えることができます。
※ちなみに私は納豆+味噌汁の組み合わせが好きでした。過去形なのは納豆にアレルギー反応が出てくるようになってしまったので、最近は食べていなんです…
最後に、納豆は子どもたちの味覚や興味を広げることができます。
納豆は臭いや粘りが特徴的ですが、これらは子どもたちに新しい感覚体験を提供することができます。発酵料理ってなかなかに個性的なものが多いですが、納豆の味の個性は相当ですよね!
給食で出ている納豆料理
給食で出ている納豆料理として紹介されていたものをご紹介します!
南房総市給食◆納豆和え 引用元:クックパッド
白菜、ほうれん草を納豆とあえて削り節や醤油などで味付けされたものです。
うん、いい意味で納豆!という感じでなく豆料理!という雰囲気。ご飯すすみそう。
『納豆あえ』引用元:豊田市学校給食協会
名前は同じ「なっとうあえ」
こちらはチーズ入りとのこと。なかなか強力な個性同士を掛け合わせましたね…!
給食では、手巻きのりとごはんで納豆巻きにして食べます。
引用元に書かれていたこの何気ない一言もなかなかの衝撃。
給食なのに、手巻きで食べてもいいんだ!いや楽しそうです。
給食で納豆は出た?出ない地域と出ない理由を調べてみましたのまとめ
給食で納豆が出る地域と出ない地域には地域の食習慣が影響しており、東日本や北日本では納豆が出る割合が高く、西日本では出ない割合が高い傾向があります。
給食で納豆が出ない理由としては、子どもたちの好みやアレルギー、納豆の保存や調理の難しさ、納豆の臭いや粘りが周囲に影響する可能性が挙げられます。
しかし、給食で納豆を出すメリットもあります。納豆は栄養価が高く健康に良い食品であり、また日本の伝統的な食文化の一つでもあります。さらに、納豆の特徴的な味覚や興味を広げる効果も期待できます。
給食で納豆を提供するかどうかは、地域の食文化や児童の好み、食材の調達や調理の難しさなどを考慮しながら判断されるべきです。
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